リスク・カウンセリングとは?

リスク・カウンセラーという言葉は、「何をする人?」と、まだ多くの人々に馴染みの無い言葉でしょう。リスク・カウンセラーは、カウンセラーとしてのマインドを持って多くの専門家とのネットワークを形成しています。クライアントの相談で、家族問題として多いのは「相続財産のトラブルで悩んでいる」「不動産の権利関係のトラブルで夜も眠れない」「家庭内に心身を病んでいる人がいる」「連帯保証人や債務超過で悩んでいる」などです。他人にとっては、日常的な暮らしの中にある事柄なので興味はあっても気にもならないような問題かもしれません。しかし、当事者の本人にとっては胸がザワザワして眠れないと、悲痛な叫びをあげて訴える方が多くいらっしゃいます。また近年は、企業経営をしている事業主やそのご家族からのご相談も急増しており、その背景の一部をご紹介いたします。

①バブル崩壊後の企業倒産と資産デフレの裏側では・・・

企業経営者は売上低迷、財務負債の負担増で苦しみ、個人の資産家は代々受け継いできた不動産などの資産を手放さなければならない状況になり、自殺さえも考えて苦しむ人が数多くいることを見逃してはなりません。今までの栄華に対する見栄と権威などのプライドを捨てることで、事業と家庭の立て直しを図ることができます。リスク・カウンセラーは、その心の葛藤にそっと寄り添い問題解決のお手伝いをします。

②経済の危機によって・・・

突然、目の前に問題が起きたとき、誰もが真っ暗闇の洞窟に閉じこめられてしまったような感覚に襲われ、人に相談するにも誰に相談したらよいのか、家族には相談できないことや、自分で解決する方法も分からないので、夜は眠れず、食事が喉を通らないという状況になってしまいます。そんな時は、専門家とネットワークを持ち、解決方法の提案ができるリスク・カウンセラーがご相談を受けますので、短期間で問題解決ができるのです。

③行き詰まったときの経営者の行動パターンと心の動きは・・・

熟知したリスクカウンセラーによってサポートしてまいりますので、ご家族もご安心していただけるのです。もしも、家が無くなったら家族はどうなるんだろう。もしも、会社が倒産したら自分や社員はどうなるんだろう。リスクカウンセラーは、そうした気持ちを十分に配慮して分かりやすく話していきますので、様々な問題の発生に対して安心して対応できるようになります。

④税理士、弁護士とカウンセラーの関わり方の違いは・・・

弁護士や税理士などの法的な資格をもつ専門家は「公平性」を条件としていなければなりませんが、リスク・カウンセラーは、クライアントに対して「寄り添い」をもっとも大切なものと考えています。特に、苦悩し、悩んでいるときに決断の後押しをしたり、弁護士などの専門家との融合役をすることによって難解な専門用語の解説や問題を一緒に考えたり、過去の嫌な記憶を忘れるお手伝いや、クライアントの再起への夢を具現化する支援をしたりします。